両家円満に!一人娘が抱える結婚までの3つの問題点と改善策

結婚して好きな人の名字に変われば嬉しいもの。

女性が改姓するのは当たり前と思うかもしれませんが、一人娘の場合はそうはいきません。

名字が自分の代で途絶えてしまうからです。

「親から名を残してほしいと懇願されている…」

「大事な一人娘として育ててきてくれた両親のことを想うと、なかなか嫁入りに踏み切れない…」

中には、名字のことで両家でもめて婚約破棄に…なんてことも。

もちろん色々な考え方がありますが、問題となるのは、一人娘の結婚に対して往年と近年との世代間ギャップがあるということがほとんどです。

しっかりと本質を見極めて、好きな人との幸せな結婚を迎えたいですよね。

具体的にどんな問題があるのか、『親の気持ち・彼の気持ち・自分の気持ち』それぞれの気持ちも併せて見ていきましょう。

一人娘の結婚で生じる3つの問題

結婚は夫婦だけではなく、2つの家庭が結び付くということでもあります。

そこには、どうしようもならない問題が出てきてしまうことも。

一人娘が結婚すると、以下3つの問題が生じるでしょう。

1.姓(名字)の継承

現代の日本には夫婦別姓制度があり、婚姻後は男性の姓を受けることが一般的となっています。

必ずしも男性の姓を受ける決まりはないので、女性の姓を男性が受けることもできます。

しかし従来、男性の姓を受けることが常識となっていることから、女性の姓は受け入れられづらい特徴があります。

問題は一人娘が婚姻して改姓すると、一人娘側の姓が途絶えてしまうということ。

このことを不安視して、一人娘の両親は娘に「嫁に行かないで、婿に来てもらいなさい」と懇願するケースが少なくないのです。

結婚して好きな人の姓を受けることは多くの女性の憧れですが、これまで支えてきてくれた両親の想いであれば仕方ないと諦める一人娘もいらっしゃいます。

2.お墓の相続

2つ目は、お墓の問題です。

家族となった以上、一生涯添い遂げるわけですから、将来自分が入るお墓についても考える必要があります。

お墓は姓と同じく家系で代々引き継がれる為、改姓した家のお墓に入るのが一般的です。

ただし姓ほど深い繋がりはなく、法律で規制されているわけでもないので、人によって様々な見解があることも事実。

一人娘の場合、実親のお墓を相続するかどうかの問題が出てきます。

お墓の継承者がいないと「無縁墓(むえんばか)」となり、お墓自体がなくなってしまいます。

3.両親の老後問題

最後は、どの家庭でも抱えるであろう両親の老後問題について。

老後に介護や援助が必要となったとき、一番に頼れるのは肉親です。

一人娘が嫁に行ってしまうとなれば、身近に肉親の存在がいなくなってしまうので、親はもちろん一人娘自身も心配で仕方がないはず。

また改姓すると、「嫁に入ったんだから」と相手側の両親の介護を優先するケースもあります。

世代間ギャップから抜け出すためには?

これまでの3つの問題には親の意思が強く関わっていると言えます。

なぜなら代々受け継がれた古い慣習があるからです。

日本人には伝統やしきたりを重んじる国民性があり、年上を敬うという特徴からも、子は親の意見を尊重すべきとされています。

一度反抗して事を成すと周りの目も厳しくなり、親世代との価値観や文化の違いからトラブルが起こることも少なくありません。

結婚に関しても、古い慣習による世代間ギャップは付き物なのです。

そんな世代間ギャップから抜け出すために、知っておいてほしいことが4つあります。

姓(名字)を継承=婿養子ではない


まず男性の姓を変えたからといって「婿養子」になるわけではありません。

現在の婚姻届には『婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍』の欄に

  • 夫の氏
  • 妻の氏

いずれかを選択するチェック項目があります。

実はこのチェックを入れるだけで姓(名字)を引き継ぐことができてしまうのです。

「え、それだけ?」
「婿養子になるんじゃないの?」

と思いますよね。

多くの人は男性が姓を変えれば婿養子になるというイメージがあると思いますが、婿になることと婿養子は全く違います。

婿養子とは、妻側の両親と親子関係になるということで、婚姻届の他に「養子縁組届」を提出する必要があります。

一方、婿になるとは、単に夫が妻の姓に改姓するということです。

妻側の両親からの相続権はありませんが、それ以外は特に一般的な婚姻と変わりはありません。

男性の改姓は徐々にではありますが増えています。

厚生労働省の氏別婚姻の構成割合は、妻の姓の総数が昭和50年では1.2%だったのに対して、平成27年では4.0%とやや増加する結果となりました。(参考元:平成28年度「婚姻に関する統計」

一人娘の結婚で姓が途切れてしまうことを配慮した改姓も原因のひとつにあげられますが、近年では女性の社会進出による社会的不便さなども原因と考えられています。

妻が働き夫が家庭を守るケースが珍しくない昨今。妻の姓に変えた方が都合が良い、と改姓する夫婦もいらっしゃいます。

事実婚という選択肢もある

女性の社会進出だけではなく、個人の価値観が多様化される社会になったことで、そもそもどちらか一方が名前を変えるという夫婦別性に疑念を抱く人も出てきました。

そこで注目されているのが「事実婚」です。

2016年に社会現象となったTBSドラマ「逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)」をきっかけに「事実婚」の認知度は高まり、実際に事実婚をする夫婦も増えています。

事実婚であればお互いの名前を変えることなく夫婦として生活することができます。

しかし事実婚は法律婚ではありません。

子どもを持つと、その子は法律上「非嫡出子(未婚の子)」という扱いになり、生みの親である女性の姓を受けることになります。

法律上の父となるには認知届を出して親子関係を証明する必要があり、仮に夫の姓を受ける場合は、家庭裁判所の許可を得なければなりません。

妻と夫がそれぞれの姓を持ち、子は妻の姓になるので、姓を継承するという意思が強い場合は事実婚という選択肢もあるでしょう。

ただし世間体や公的手続きなどで不便なことも多いので慎重な判断が必要です。

お墓の概念が変わりつつある


お墓の相続は時代とともに変化し、先祖代々のお墓に入るという概念さえも変わりつつあります。

一般的に同じ姓を持つ人々が一つのお墓に入ることになりますが、実は永代使用権者の許可さえあれば異なる姓であっても(誰でも)お墓に入ることができるのです。

そのため、嫁入りした一人娘が実家のお墓に入ることも可能です。

お墓の相続には維持やメンテナンスにお金がかかり、敬遠されることも少なくありません。

また、人間関係のトラブルや宗教問題など様々な事情が絡むので、昨今では家族のお墓に入らずに「永代供養墓」を選択する人が増えてきました。

永代供養墓とは、霊園や寺院が管理している墓のことで、個人墓・集合墓・合祀墓などいくつかの種類があります。

定期的にお墓を管理してくれて、費用も安価なので、あえて永代供養墓を選ぶという夫婦もいらっしゃいます。

そもそも「介護義務」は存在しない

法律上で”介護義務”というものは存在しません。

介護義務と同じような意味合いとして、「扶養義務」が言われますが、これについても特別な事情がない限り、義務が発生することはないのです。

嫁の場合、直系血族でも兄弟姉妹でもありませんから、通常、法律上の扶養義務はありません。しかし、婚族の1親等ですので、特別な事情があるときは家庭裁判所から扶養義務を負わせられることがあります。
「特別な事情」とは次のような場合が考えられます。「義父が死んで長男である夫が義母の住居を相続した。その夫も死んで義母と二人きりになったが、義母にはほかに住むべき家がなく扶養できる子もいない。」

引用元:社会福祉法人 鹿児島県社会福祉協議会

「嫁が義両親の介護をするべき!」というのも古い慣習で、法的相続人などの問題があることから、現在では実子が介護するほうが多くなっています。

さらに言うと、実子よりも要介護者の配偶者のほうが介護する割合は高く、高齢化による老々介護(高齢者が高齢者を介護する)が社会問題になっているほどです。

<要介護者等からみた主な介護者の続柄>

引用元:内閣府‐平成28年版高齢社会白書

両親の介護については、結婚前から夫婦で話し合って決めることが大切です。

一人娘の結婚「親・彼・私」それぞれの気持ちは?


一人娘が結婚することで生じる問題について、両親や彼、自分を含めて、それぞれどのような気持ちがあるのかを紹介します。

一人娘の親の気持ち


『名前が消えるのだから婿に来てもらうべき!』

『気にしなくていい、好きにすればいいよ。』

『婿入りはもう諦めているから、嫁に行きなさい。』

彼の親の気持ち

『婿入りは反対!息子と同じ墓に入りたいし、弟も結婚するかどうかわからないんだから。』

『うちは自営業だから嫁に来てもらったほうが助かるけど…』

『息子の意思に任せます。』

彼の気持ち

『自分には兄弟がいるし、彼女の実家がなくなるのは良い気分がしないから、彼女の実家を継ぎたい!』

『男が婿入りするのはプライドが許さない。』

『長男が家を継がなければいけない時代でもないので、自分の意思で婿養子になることを決めた。』

私の気持ち

『お墓と名前は私が守るとずっと決めていたから嫁には行けない。」

『彼の名前がほしいし、絶対に嫁に行きたい!』

『両親のことが心配…。私は親が大好きなので、本当は婿に来てくれる人と結婚したい。』

嫁入り、婿入りを反対するのも肯定するのも、両親の愛情があってこそです。

どんな意見であっても、それぞれが相手のことを思いやっていることを忘れないようにしましょう。

まとめ

好きな人と結婚したいけれど、両親のことを考えると迷ってしまう…という一人娘さんは多いはず。

婿養子として入家してもらう方がいいのか、それとも結婚を破断にして婿入りを受け入れてくれる男性を探した方がいいのか、悩みはつきませんよね。

ネットにはたくさんの一人娘さんの悩みが詰まっていました。

形式ばかりにとらわれずに、どうすれば2人が幸せな生涯をおくれるのか、額面にはない深い繋がりを大切にしていきたいですね。

この記事で、1人で悩みを抱えることが増えてしまった一人娘さんの心の重荷が少しでも下ろせれば幸いです。

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